こんにちは。
いよいよ忘年会シーズンです。自営業の僕にはあまり縁のない話ですが…。
先日、ギックリ腰のクライアント様が来院なさいました。普段は腰痛などにあまり縁の無い方でしたのに、お話を伺うと前日に忘年会で久しぶりに深酒と食事もお腹いっぱい召し上がったそうです。そして翌朝、目覚めに起き上がった瞬間に…とのことでした。
お身体を拝見すると、まず気になったのは肋骨の硬さです。そして背中は中胸背部(肩甲骨の内側)の張り、主訴の腰は真ん中あたりの痛み(腰椎2番)が強く感じられました。普段のお身体とは明らかに違和感があり、内臓のお疲れからかもしれませんよ?とお伝えすると、とやはり驚かれました。食べ過ぎ・飲み過ぎからギックリ腰に?たぶん多くの皆様もそう思われると思います。
まず肋骨の硬さは肝臓のお疲れを、そして肋骨下部(ハの字)の緊張は横隔膜の緊張と見立てました。つぎに背中(肩甲骨の内側)の張りは大内臓神経の緊張(胃の疲れ)、また腰椎2番は上腸管間膜動脈神経の出どころであり、大腰筋(腸腰筋)の支配神経が出るので胃・肝臓・膵臓・腸などおもに消化器系の疲労によって腰の筋肉が硬くなり、ギックリ腰の起因になったのかと思います。
なのでこの日はお腹をゆるめる調整と、背中の張りをゆるめるのみで腰には触れませんでした。でも腰はだいぶ楽になっていただきました。